H31年度(令和元年度)全国学力・学習状況調査結果

概要

 今年度の全国学力・学習状況調査は、4月に国語・算数の学力状況調査と、質問紙による学習状況調査が行われました。

 学力状況調査は、今年度から、A(知識)・B(活用)問題の区別なく、知識と活用を一体的に問う問題に変更されました。これは、調査問題の中に、これから必要となる学力が、「~を知っている。」「~ができる。」だけでなく、学んで得た基礎的・基本的な知識や技能を使って『自ら学び、自ら考え、判断して行動し、解決していこうとする』=生きる力として必要なものになってくるというメッセージが込められたものです。

 8月末に結果の返却がありましたので、その概要をお知らせします。

 国語と算数の学力状況については、どちらも全国平均をやや上回る結果でした。

 国語では、「目的に応じて読む」ことや「話し手の意図を捉えながら聞く」といったことは比較的できており、「選択式」の解答では無回答率が低く、最後まで文章を読んで取り組もうとした様子がうかがえました。

 算数では、「数と計算」「量と測定」のところで正答率が高く、既習事項はおおむね身についてきているといえます。

 学習状況への児童質問紙結果は、右のチャート図をご覧ください。基本的な生活習慣・学習習慣は、ほぼ身についているといえます。また、教科の学力、学習に対する興味・関心では、国語より算数への肯定的な回答が高かったことがわかります。自己有用感、規範意識では、やや全国基準を下回る結果でした。

 本校では、この結果を受けて引き続き全教職員で、学力向上と学習状況の改善に取り組んでいきます。

 そのために、どの教科でも「読む・書く・話す(伝える)」活動を授業の中にしっかりと取り入れ、わかったことや考えたことをまとめたり、「なぜそう考えたか」や「解き方の意味」を説明したりできる児童を育てる授業の工夫をします。

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 また、家庭学習の充実を図り、「取り組む時間」だけでなく、「内容や質」を高めることができるよう、「どのような家庭学習が良いか」を児童にわかるよう示したり、提出してきた課題への評価や励ましを適切に行ったりすることで、児童の関心意欲を高め、家庭学習が授業に活かされる取組を行います。

 以上のような取組を通して、児童が「わかった」「できた」「楽しい」と思える学習体験を積み重ねたいと思います。そのことが、自己肯定感や自己有用感を高め、さらに学習への意欲が高まる・・・といった相乗効果を生み、学校生活、家庭生活ともに落ち着き、より充実したものになっていくものと思われます。

 今後とも、ご支援・ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。