3月2日(水)午後から、「6年生を送る会」が行われました。5年生中心に会の計画を立て、1~5年生までは、「6年生に会の詳しい内容は内緒で」準備を進めてきました。
今年もコロナ感染拡大防止対策を講じて、体育館に全校で一堂に集まることはせず、各教室で出し物を行ったり、タブレットを活用して生中継を工夫したりしました。特に5年生のアイデア・運営でこだわったのが、「今年は、6年生に謎解きをしてもらいながら学校中を回ってもらい、各教室や特別教室でいろいろなことを懐かしく思い出してもらいたい。」「6年生の移動の様子や学年の出し物を、全校のみんなにも楽しんでもらおう。」ということでした。そこで5年生は、6年生を誘導しながらタブレットでの動画撮影生配信を行い、他にも司会進行・放送、各教室でのスタンバイ等々、みんなで協力しながら限られた時間の中で見事に会を進めていきました。
各教室でスタンバイしていた1~4年生は、自分たちの番がやってくるまではテレビモニターを見ながら楽しみ、6年生がやってくると、工夫を凝らした出し物やプレゼントを用意して、6年生をおもてなししました。寸劇やクイズ、歌やダンスなど、みんなで大いに盛り上がりました。5年生は進行しながらも、自分たちの出し物は6年生を体育館に誘導して、劇を披露しました。役者がそろっている5年生。笑いあり、涙ありとなりました。
さて、そこまでおもてなしされていた6年生ですが、5年生の出し物の後、なぜか5年生を体育館から追い出して、みんなを教室に戻らせると、テレビモニターからは6年生のお返しの劇が流れてきました。「6年生は体育館で出し物をしてくれているんだな・・・。」みんなそう思って画面を見ていました。すると、出し物が終わったとたん・・・各教室の入口から数人ずつの6年生が・・・「ありがとう、うれしかったよ!」と、 顔を出して・・・びっくり!。「え!?今、体育館にいたんじゃないの?」「お化け??」「本物?瞬間移動??」と、大騒ぎ。6年生のサプライズ演出に、みんなだまされてしまいました。
さあ、クライマックスは玄関へ。5年生は6年生に、「玄関前に移動して、校舎を見ていてください。」と声をかけました。6年生が揃ったところで、校舎の2階から降ろされたのは、「ありがとう」の垂れ幕でした。桜の花びらは、1~5年生まで全員の手形で作っていました。垂れ幕がパラパラと降りてきた時のみんなの感嘆の声・・・「すげー、きれい。」「びっくり!」「ありがとう。」と、あちらこちらから聞こえてきました。
そして5年生が「これで終わります。みなさん、教室に戻って下校の準備をしましょう。」と、声をかけた時です。6年生から、「ちょっと待った~」の声がかかりました。すると、「私たちからも、感謝を伝えさせてください!」と、今度は校舎東の屋上から、別の垂れ幕が出現!したではありませんか。
この演出には、またまたびっくり。特に5年生は、「6年生にはやられたなあ。さすが6年生だなあ、かっこいい。」と感心しきりでした。2つの垂れ幕がかかった校舎。下校の前までみんな眺めたり記念写真を撮ったり・・・おめでとうと、ありがとうが学校中にあふれ、感動の6年生を送る会となりました。卒業式前、今年度また一つ、すてきな思い出ができました。