令和3年度 全国学力・学習状況調査結果の概要

概要

 今年度の全国学力・学習状況調査は、5月に国語・算数の学力状況調査と、質問紙による学習状況調査が行われました。

 学力状況調査は、令和元年度から、A(知識)・B(活用)問題の区別なく、知識と活用を一体的に問う問題に変更されました。これは、調査問題の中に、これから必要となる学力が、「~を知っている。」「~ができる。」だけでなく、学んで得た基礎的・基本的な知識や技能を使って『自ら学び、自ら考え、判断して行動し、解決していこうとする』=生きる力として必要なものになってくるというメッセージが込められたものです。

 8月末に結果が返却されましたので、その概要をお知らせします。

 国語と算数の学力状況については、国語は全国・県平均を上回ったものの、算数は平均を下回る結果でした。

 国語では、「目的に応じて読む」ことや「話し手の意図を捉えながら聞く」といったことは比較的できており、「正しく漢字を書く」ことや「主語や修飾語を選ぶ」の正答率は高く、最後まで文章を読んで問題に取り組もうとした様子がうかがえました。

 算数では、「量と測定」の正答率はやや高かったものの、「数と計算」「図形」といった領域での基礎的な既習事項の定着には、課題が見られました。

 質問紙による学習状況調査の結果は、右のチャート図をご覧ください。基本的な生活習慣・学習習慣は、ほぼ身についているといえます。また、教科の学力、学習に対する興味・関心では、国語・算数どちらとも肯定的な回答が高かったことがわかります。自己有用感、規範意識については全国基準を上回る結果でした。

 本校では、この結果を受けて、引き続き全教職員で、学力向上と学習状況の改善に取り組んでいきます。

 そのために、どの教科でも「読む・書く・話す(伝える)」活動を授業の中にしっかりと取り入れ、わかったことや考えたことをまとめたり、「なぜそう考えたか」や「解き方の意味」を説明したりできる児童を育成します。さらに、ICT(タブレット端末)を効果的に活用し、個別の課題に応じたドリル学習を取り入れるなどして、基礎基本の定着を図ります。

gakuryoku jyoukyou

 また、家庭学習の充実を図り、「取り組む時間」だけでなく、「内容や質」を高めることができるよう、「どのような家庭学習が良いか」を児童にわかるように示したり、提出された課題への評価や励ましを適切に行ったりすることで、児童の関心意欲を高め、家庭学習が授業に活かされる取組を行います。

 以上のような取組を通して、児童が「わかった」「できた」「楽しい」と思える学習体験を積み重ねたいと思います。そのことが、自己肯定感や自己有用感を高め、さらに学習への意欲が高まる・・・といった相乗効果を生み、学校生活・家庭生活ともに落ち着き、より充実したものになっていくものと思われます。

 今後とも、ご支援・ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。